
知覚過敏とは?原因・予防法
皆さんは虫歯や炎症が起きていない歯がズキッと痛んだりしみたりした事はありませんか??それは「知覚過敏」かもしれません。知覚過敏は、日本人の3人に1人は感じたことがある痛みといわれています。今回は知覚過敏の原因や症状、ご自宅や歯医者さんで出来る予防・治療方法をご紹介します。
知覚過敏とは?
知覚過敏は、何らかの原因によって歯のエナメル質が溶けたり削れたりすることで、本来であれば表面化していない象牙質(ぞうげしつ)が露出し、しみるような痛みを感じる症状を言います。健康な方の歯の象牙質はエナメル質に覆われており、刺激から守られています。しかし、エナメル質が摩耗して象牙質が露出してしまうと、神経に刺激が伝わって痛みを感じてしまうようになります。軽い症状であればご自宅でのケアで改善する場合もありますが、症状が続く場合は歯科医師に相談することがとても大切です。
こんな症状があったら知覚過敏かも?
☑冷たい食べ物、飲み物がしみる
☑甘いものを食べたときにしみる
☑冷たい風が歯に当たったときにしみる
☑歯ブラシの毛先が当たると痛い
☑ホワイトニング治療中または治療後にしみる
知覚過敏になる原因
➀歯肉の退縮
歯肉は歯周病や加齢によって少しずつ下がっていきます。歯肉が下がる事で、歯の根元が露出してしまいます。歯の根元はエナメル質で覆われていないため、熱いものや冷たいものに対して敏感になりやすいです。
②過度なブラッシング
毎日の歯みがきをする時に力が強すぎる場合や、歯肉を傷つけてしまうようなブラッシングをすると歯肉退縮の原因となり、結果的に知覚過敏の原因になってしまいます。
ブラッシングによるダメージは使用する歯磨き粉によっても影響を受けます。
③歯ぎしり
寝ている時やストレスを感じた時に歯ぎしりをしてしまうと、歯の表面が磨り減り、神経に近づくにつれて知覚過敏の症状が現れます。特に歯ぎしりが強い方は歯にヒビが入る、歯の根元が割れてしまう事で知覚過敏の症状が現れる場合があります。
④酸性飲料や食品の摂取
食べ物、飲み物に含まれている酸は、歯のエナメル質を溶かす作用があります。
酸っぱい食べ物を好んで良く食べる方は少し量を減らしてみてください。そして食後はすぐに歯みがきをするように心がけてください。
⑤ストレスや体調不良
免疫力が低下していたり、ストレスが過度にかかっている場合、神経が過敏になり知覚過敏症状が悪化する場合があります。
自宅で出来る知覚過敏の予防・改善方法
➀歯みがきの圧を弱くする
しっかりと歯の汚れを落としながら歯肉を傷つけないブラッシングを心がけましょう。
歯ブラシを手で握ると力が入り過ぎるので、鉛筆の持ち方でブラシを持つ事をオススメします。また、「かため」や「ふつう」の歯ブラシを使っている方は、「やわらかめ」の歯ブラシを使用するのがよいでしょう。
②知覚過敏用歯磨き粉を使う
ドラッグストアなどでは、さまざまなタイプの歯磨き粉が売られています。
知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウム(カリウムイオン)という過敏になった神経を鎮める成分が配合されています。使用を継続しても改善しない場合には、歯科医院を受診しましょう。
③フッ素のジェルを塗る
フッ素は歯の表面のミネラルと結びついて歯を硬くすることができます。歯磨き後にフッ素のジェルなどを塗り込むと虫歯予防はもちろんですが、知覚過敏の予防や改善にも繋がります。
ふくもと歯科医院で行う知覚過敏の治療方法
➀薬剤・コーティング剤による保護
露出した象牙質に薬剤を塗ったり、直接コーティング剤で覆ったりすることで、物理的に刺激が伝わらないようにして症状を抑えます。いずれの場合も時間の経過とともに効力が薄れてくるため、定期的に処置を行う必要があります。薬剤やコーティング剤は症状の軽減が期待できますが、根本的な解決にはなりません。
②詰め物による保護
レジンという歯科用プラスチックを充填することで、歯が削れて露出した象牙質を覆い、知覚過敏が起こりにくくします。レジンの詰め物は時間の経過で取れたり、削れる場合があり永久的ではないので歯医者さんで定期的にチェックして貰うことが大切です。
③マウスピースを作製する
歯ぎしりによる知覚過敏の場合はマウスピースを使用し、歯の擦り減りを予防します。これ以上の症状悪化を防ぐための治療です。就寝中に使用するマウスピースは、ナイトガードと呼ばれます。歯ぎしりの軽減、歯の擦り減りの予防といった効果が期待できます。
④嚙み合わせを調整する
噛み合わせが悪いために知覚過敏を起こしている場合は、歯や詰め物・被せ物を削って噛み合わせを正しく調整することが効果的です。噛み合わせのバランスを整えることで一部の歯だけに負担がかからないようにして、知覚過敏の改善へとつなげます。
⑤歯周病の治療をする
歯周病による知覚過敏の場合は、歯医者での歯周病治療が大切です。
歯周病が進行すると歯茎が下がって象牙質が露出し、歯がしみる症状が出やすくなりますので、歯周病を改善させることで歯茎が下がるのを食い止める必要があります。
いかがでしたか?
知覚過敏の症状が軽い場合は自宅で行う歯みがきの方法や普段使用している歯ブラシ・歯磨き粉を見直すことで症状が改善する場合がありますので、ぜひ試してみてくださいね☆
知覚過敏の症状がなかなか改善しない、長期に渡って悩んでいる方は歯医者さんに一度相談してみることをオススメします。
知覚過敏の原因は様々あり、複数の原因が絡み合って起きている場合があります。
ふくもと歯科医院では患者さんの症状や歯の状態をしっかり確認させて頂き患者さんにあった歯ブラシの選択から磨き方までお伝えしています。
知覚過敏のお悩みがある場合はお気軽にご相談ください。
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