補綴治療|ふくもと歯科医院|南海岸和田駅から徒歩1分の歯医者

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補綴治療

補綴治療|ふくもと歯科医院|南海岸和田駅から徒歩1分の歯医者

補綴(ほてつ)治療とは

「補綴(ほてつ)治療」とは、むし歯や歯周病で歯が欠けたり失ったりした場合、その部分を被せ物(クラウン)や入れ歯(義歯)などの人工物を使って補う治療です。
これによって、「うまく噛めない」、「しゃべれない」、「見た目が悪い」といった問題を解決し健康を維持して生き生きと毎日を送り、生活の質(Quality of life, QOL)を維持・向上させる ことができます。

認定証

私は、大阪歯科大学有歯補綴咬合学講座で歯学博士を取得後、助教を4年間勤めて参りました。補綴に関しても、歯科医師免許とは別に「日本補綴歯科学会 認定医」の資格も取得しました。
補綴に関しては特に、大学病院で培った知識を患者様にお伝えできればと思っております。
歯を喪失した場合、放置していると周囲の歯に負担がかかり、さらに歯を失ってしまったり、嚙み合わせの悪化を招いたりする可能性があります。ブリッジや入れ歯は、ただ噛めるようになることだけが目的ではなく、残っている歯が動くのを防いだり、歯の抜けたところが痩せてしまうのを防いだりといった大切な目的があります。

補綴(ほてつ)治療と全身との関連

近年、歯や口の機能は、認知機能や血圧の調整、姿勢の維持など、全身とも関連していると報告されています。寝たきりだった方が、しっかり歯をなおして、食事ができるようになり、起き上がれるようになった例もあります。

認知機能との関係

食べものをよく噛む力が低下すると「脳の血流量」が低下するといわれています。
また、歯の本数が19本以下だと認知機能が低下するという報告もあります。

姿勢との関係

力を入れたり、全身を固定するときに、歯を噛みしめたりする場合があります。
噛む力がないと姿勢の安定にも影響があるよ。
食事をする時の姿勢も噛む力と飲み込む力に影響を与えると言われています。

血圧との関係

高齢者の噛む力の低下や入れ歯を使わないことによって高血圧の危険性が高まるといった報告もあります。噛む力がないと食事も制限され、栄養バランスのよい食事が摂れなくなり、高血圧のリスクも高くなってしまいます。

オーラルフレイル

オーラルフレイルとは、「お口の機能が健常な状態」と「お口の機能が低下してしまった状態」との間にある状態のことです。
「固いものが噛めなくなった」、「むせる・食べこぼす」、「お口が渇く・ニオイが気になる」、「自分の歯が少ない」、「滑舌が悪い」などの自覚症状はありませんか? お口のまわりのちょっとした衰えが積み重なると、きちんと食事ができなくなったり、人との会話を楽しめなくなったりして、やがては、低栄養状態になったり、要介護認定や死亡のリスクが高くなってしまいます。
治療を行い、お口の機能を健常な状態に回復することで、オーラルフレイルを予防することが可能です。

補綴(ほてつ)物の種類

インレー(詰め物)

インレー(詰め物)

軽度のむし歯などで歯を少しだけ削ったあとに入れて治療するのが詰め物(インレー)です。歯の一部分だけを補うので、歯を大きく削る必要はありません。

コア(歯の土台)

コア(歯の土台)

被せ物(クラウン)を歯に装着するには、土台(コア)が必要となります。むし歯などによって大きく欠損した歯を補強するために被せ物装着前にコア(歯の土台)の装着が必要です

クラウン(被せ物)

クラウン(被せ物)

被せ物(クラウン)は、むし歯で歯を多く削ったり、神経を取ったりした場合にコア(歯の土台)の装着後に歯を守るために装着することが必要です。

義歯(入れ歯)

義歯(入れ歯)

抜歯などで多数の歯を失った場合の治療法には、ブリッジ、インプラントなどのほかに「入れ歯治療」があります。入れ歯には、総入れ歯や部分入れ歯など様々な種類があり、材質や構造も多様で、患者さん一人ひとりのご希望やライフスタイルに合わせて製作することができます。

詳しくはこちらをご覧ください

ブリッジ

ブリッジ

歯を失った部分の両隣の歯を削り、その歯を支えに人工の歯を掛ける治療法です。英語で「橋」を意味するブリッジと呼ばれるように、橋のように歯を補うことに起因しています。

インプラント

インプラント

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着して噛む機能を回復させる治療法です。インプラントは、入れ歯やブリッジと異なり、天然の歯に近い見た目と噛み心地を得られるのが特徴ですが、国内では保険治療ではなく、自費治療のみとなります。また、外科手術が必要であり、全身疾患の病状により適応できる症例が限定される場合があります。

歯科で用いる材料

金属

歯科治療では様々な金属が使用されています。一般的には金銀パラジウム、銀合金、コバルトクロム、チタン、金などがあげられます。近年では金属アレルギーなどの観点から金属を避けた治療を望まれる方も増えています。しかしながら保険診療では金属を用いた補綴物が多く用いられています。ふくもと歯科医院では基本的に金属アレルギーが出にくいチタンや金銀パラジウム等を選択し使用しています。

コンポジットレジン

樹脂(プラスチック)とフィラー(セラミック粒子)を混ぜ合わせた複合材料です。部分的な詰め物や被せもの、義歯など多岐にわたり使用されています。主には保険診療で使用されることが多いです。
後述するセラミックと比較すると柔らかく、破折(割れる)のリスクは下がりますが、削れやすく(摩耗しやすい)、変色を起こす可能性があります。また、水分量が多いために歯垢(プラーク)が付きやすいと言われています。

セラミック

セラミックは、金属ではない元素(シリコンやダイヤモンドなど)と無機化合物(酸化物、炭化物、窒化物など)の複合体と定義され、元素の組み合わせで構成されています。
セラミックには以下の性質があります。

  • 硬い
  • 耐摩耗性
  • 耐熱性
  • 耐腐食性
  • 電気絶縁性
  • 生体親和性

セラミックは代表的なものに、陶器やガラス、ファインセラミックなどが挙げられます。
特にファインセラミックは、組成や形状を制御することで新しい機能や特性を持たせ、上記の性質に加えて、高度な機能を併せ持つ高性能のセラミックです。
歯科医療分野でもこのファインセラミックが使われており、その他にも半導体や自動車産業などさまざまな分野で用いられています。
ふくもと歯科医院ではこのファインセラミックのうち

  • シリカ系セラミック(当院ではオールセラミックと呼んでいます。)
  • 酸化セラミック(当院ではジルコニアと呼んでいます。)

を主に用いています。
それぞれ高強度で機能的に非常に優秀ですが、オールセラミックはより透明度が高く、ジルコニアはより強度が高いという性質があり症例の部位によって使い分けを行っています。
ふくもと歯科医院ではそれぞれの患者様の全身状態、お口の状態、背景やご希望に合わせて適したセラミックをご提案させて頂いておりますのでお気軽にご相談ください。
セラミックは基本的に自費診療となります。